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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-



前に言っていたマウンテンバイクで通路を走り‥かなり戻ったぁたしの体力。


完全とはいかないケド、彼奴から逃げる為に走るくらいは、今のぁたしでも簡単に出来るようになった。


毎日ちゃんと運動した効果が出たなぁ…
これだもん、紀永が体力十分で引き締まった身体付きなのも分かる、鍛え方が全然違う。



「・・・って、何考えてるのよぁたし・・・」


マウンテンバイクを走らせながら、紀永の身体付きを思い出して、ちょっとだけドキリ……


こんな時に考えが邪だよぉー!


ぁたしが考えなくちゃならないのは、もっと別なのに、一度邪な方向に脱線すると止まらない……


だって……


大好きな紀永の事考えたらもう…
こういうところは、ぁたしも単純、恋する女心は仕方ないよ。



「後、2~3周かなぁ?」


過ぎてもダメ明日に響く、だから適度なところで止める、それが一番良い運動方法…
そう思って、ラストスパートと、ぁたしはマウンテンバイクを漕ぎ出した・・・






あれから…1日‥2日‥今日で3日目……


漸く彼奴からの着信が入って来た。


一度深呼吸をして、ぁたしは着信ボタンを押す。



「・・・はい……」

『ふんっ、やっと自分で出る気になったかメス犬』

「・・・はい・・・」


『変な男を使いやがって、分かってるなっ、この落とし前はメス犬が払うって事をな!』

「・・・はい……」


此処は大人しく‥逆らっちゃいけない。



『随分しおらしいが、男にでも捨てられたか?
まあ俺に関係ない事、2日後いいなっっ!!』

「分かりました」



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