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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-
やれやれ…
20前後の青年を相手に、ロードレース擬きをしていたとは………
それにしても、遠藤も情報の早い…
まあ‥この辺りを駆け抜けたのだ、警察に問い合わせれば直ぐか……
「と言う事は、向こうも捕まらなかった訳だ」
「はい、しっかり逃げたようです、あれは現行犯でなければ捕まえられませんし……
警察としては、もう1台も追っていたそうですが‥こちらも逃げられた、そう話していました」
「私達も‥ね……
捕まらなくて良かったよ…
もし捕まったとしても、スピード違反程度だから、表沙汰にはならないだろうが」
「早乙女会長がスピード違反というのも……」
「分かってるよ…
バイクの修理は暫く待つか、遠くに修理に出した方が良い…
派手にやったから、向こうも探しているだろう、ほとぼり覚めてから、修理すれば良いだけの話だ‥乗る機会も少ないのだから」
「分かりました」
これで、大体の後始末は終了か?
残りは録画の編集と……
「・・・一番効果的に…」
「会長??」
「一番効果的に吉田春夫を落とすには、どう仕組んだ方が良いか…
そこが問題だ」
「・・・・・」
最も効果的にダメージを与える方法…
あの男の事、そう簡単には懲りはしまい。
徹底的に叩くには、どのような方法が一番最適か??
「とりあえず今は、編集しながら考えるよ…
最高のチャンスを狙って……」
「こちらも探りを入れてみます」
「ああ……」
証拠を揃えた今、あの男の運命はこちらの手の内にある。
後はチャンスが巡って来るのを待つだけ……………
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