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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-



流石に美紀が、他の男とそういう行為をしているところを見るのは、私だとて辛い。


幾ら囮だったとは言え、本音を言えば、美紀に他の男が触れるだけでも、腹は‥立つ。


愛する女性が他の男にヤられる姿など、誰が見たいものか!



「・・・
ともかく‥未遂で済んで良かったよ…」

「・・・会長………」

「このまま進んでいれば、私は吉田春夫を殴り倒しても、気は済まなかっただろうね」

「それは‥‥分かります………」

「私だとて普通の男なんだよ‥遠藤」

「・・・はい・・・」


だからこそ、美紀をあそこまで追い詰めた吉田春夫を許す事など出来ない。


私の大切な美紀に、ああまでした吉田春夫を……



「編集の方は任せて良いのかね?」

「それですか…
私は編集作業というものは経験した事が無く、上手く編集出来るかどうか……」


何時になく消極的だな?


だが、記録はこの3つしか無い、漸く作った確たる証拠。



「では私がやるか…」

「申し訳御座いません」

「いや…
手慣れている方が効率的、そこは上手くやるよ」

「はい……
それとバイクですが…」

「ん??」

「あまりにも無茶な使い方をしたようで、一度完全に整備しなければガタガタの状態です」

「まあ‥無茶をしたのは認めるよ…
交通量が少なかったせいで、吉田春夫の車を巻くだけでも一苦労だったのに、余計なオマケも付けてしまった」

「警察からだと、この辺にたむろする20前後の集団とか…
少々過激な事をする時もあるそうで、警察の方も随時マークしている連中だそうです」



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