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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第21章 表舞台-晴の日-
カメラ録画の事で、紀永も遠藤さんも、ぁたしになにか言う事は無かった。
それはホッとしてる…
聞かれても、答えようも無いもん‥あんなワザとらしい芝居なんて……
"カタカタカタカタ…"
彼奴を落とすネタは掴んだケド、そのままじゃ使い物にならない…
更に彼奴を落とす策を、紀永と遠藤さんが画策中。
すっかりぁたしの手から離れた彼奴との1件…
そんなワケで、ぁたしはまだ早乙女邸で大人しくしてる。
"カタカタカタカタ…"
まだガッコには行けない、あんな騒動を起こしといて、彼奴が怒り狂ってないワケないじゃん…
もうガッコだって危なく、相変わらず入院休学中のまま。
"カタカタカタカタ…"
「今日は‥こんなものかなぁ??」
午前中の紀永の仕事時間に、パソコンに向かうのが癖になったみたい…
これが出来上がるのは、まだまだ先だろうケド。
「んっ…んんーー!!」
ずっと夢中になってたから、身体を解す為に大きく背伸びをして、パソコンの前から立ち上がる。
「そろそろ‥良いかな?」
時間は11時を回ったところ…
紀永が暇だったらと、最近始めた事がある。
丁度良い時間だし、ぁたしは紀永の私室を離れて2階へ……
始めの頃は、2階は極力避けてた…
だって仕事中心スペースだし、他の秘書さん達だって居る。
だから、ぁたしは邪魔かなって思って、用がある時以外は近寄る事をせずにいた。
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