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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第21章 表舞台-晴の日-
でも、紀永が暇だったらと、ぁたしを頻繁に執務室に呼ぶようになって…
「紀永‥良い?」
「ああ…」
広い執務室に、相変わらず紀永1人……
「今日は??」
「これ頼めるかい?」
「うん…」
広い机のちょっと端に、新しく置いた普通サイズの机、此処が最近のぁたしの居場所。
(うわー
今日も膨大……)
少しだけ仕事の手伝い、今までは遠藤さんがやってたらしいんだけど、紀永はぁたしにやらないかと誘ってくれた。
内容は簡単なん事なんけど、流石に早乙女グループ全体、量だけは沢山…
これを整理して打ち込む、そんな手伝い。
なんで執務室かと言えば、会社直結の端末が2階に集中しているから…
3階の‥紀永の私室のは、普通の一般回線を使っていて、ホントにプライベート用だった。
(収支膨大だぁ…
えっと‥経理課にアクセス……)
そう、上がって来る収支報告書と、経理課の収支報告のデーターを合わせる、それが紀永が暇だったらと誘ってくれた内容。
ホンネを言えば、遠藤さんだと忙しくて、手を回すのが大変らしい…
遠藤さんは内に外にと忙しいから、丁度他の秘書さんに頼もうか考えてた最中だったとか。
ぁたしも時間が潰れるし、簿記会計は付属高の時に、最低限の資格は取ってあったから、端末含めてぁたしの得意分野。
だから、紀永の話に頷いた‥これならぁたしでも出来るって……
「月末近いから、関係書類が多くてね…」
「確かに多いね…」
そういう紀永の机だって、書類が山積み…
会社って、月末は大変なんだなぁ。
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