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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第21章 表舞台-晴の日-
「ん゛っっ…
何か用があったのだろう遠藤」
3人このままで、三竦みをやっている場合でもなさそうだ…
だから私が仕方なく、一番最初に口を開いた。
「え‥‥は‥はい…
この間の式典の件なのですが………」
こっちを向いたものの、意外にかなり動揺をしている遠藤、少し刺激が強過ぎたか??
「丁度美紀に、その話をしていたところだ」
「そうでしたか………
向こうから、来賓の話を受けると連絡があったもので……」
「そうか、上手く入り込めそうだ」
「はい、後は式典の日までに、あらゆる手配を済ませなければなりません」
遠藤の方は大分落ち着いたが‥美紀の方は、顔を上げる気配も無い。
「一番は報道規制、それからうちの警備から人選し学校の周辺をガード、他の来賓の確認…
やる事なら山ほどありそうだ」
「報道規制は簡単です、あくまで内々という事になっていますので、全メディアを抑える事は出来ます」
「それはね…
後、もしもの為のガードだよ、規制を無視する週刊誌が居そうだ…
それから関係の無い、教員生徒を巻き込まない為にも、ガードはやはり必要だろう」
「会長のボディガードもです…」
流石にそう来たか…
私的には不要なのだが……
「大げさにはしたくは無い、式典中遠くにいるなら、ボディガードも考えよう」
これがギリギリの妥協点、側にいられたらやりにくくなる。
「・・善処します」
「その方向で進めてくれ」
「分かりました…
では失礼します」
遠藤が部屋から出て行って、漸く美紀が顔を上げた。
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