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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第21章 表舞台-晴の日-



「流石に驚いたね…」

「うん‥かなり……
でも、大変な事になってる」

「ある程度は仕方ない、早乙女紀永として出るなら、厳重な警備は必要なんだよ、私達の為だけじゃない、教員生徒の為にもね」


関係の無い者まで巻き込むつもりは毛頭無い…
週刊誌記者というのは見境なく巻き込む、それを防ぎたいだけ。



「やっぱり凄いね‥早乙女会長って…
ぁたしから見れば、雲の上の人だぁ……」

「こら……」


ついつい、美紀の頭をコツンと軽く一撃。



「此処に居るのは誰だい?
私自身も多少仕向けたが、周りが勝手に早乙女会長というイメージを作り上げただけ…
確かに早乙女の力は巨大だが、私は積極的にそれを仕事以外に使う気は無いね」

「それも分かってるケド…
やっぱり早乙女会長って言ったら、逆らえないってイメージあるもん」

「ふぅ…
それは表向きの話、美紀はしっかり逆らうよね?」

「ぁたし!?
んーー
あっ!
初めっから逆らった」


18才の誕生日の話か…



「まあ‥あれは私も悪かったとは思ってはいるよ…
わざわざ執務室だったし、もう少し場所は考えるべきだったとか、先に気付くべきだったとか……
はあ‥今更言い訳か………」


あの日の後悔なら山ほど…
もう少し配慮していたら、ああまではならなかったのでは無かったか?


私も簡単に考えていた節がある為、美紀を責める気は一切無いのだが……



「・・・・・ぷっっ・・・
あれはぁたしだって悪かったんだし、おあいこだよ‥全く聞く耳を持たなかったぁたしも悪いもん」



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