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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時



「じゃぁ、美紀が夜学に来た理由って…」

「うん、倉原や早乙女への反抗…
あのまま付属高に居るのがイヤだったから…
街に遊びに出たのも同じ理由、此処までの不良娘じゃ早乙女は構わないんじゃないかって思って、遊び出した‥それがこんな事になるなんて思わないでね」

「凄い決断…
付属高の時、美紀ってトップの成績だって聞いた」

「そんな事気にしてなかったよ、あの頃はもう倉原の養女だって分かって、ガッコ行くのもウザかったくらいだから…
進学とか就職も考えていなかったもん」

「トップの反抗……」

「まぁね…
でも、ぁたしは夜学の方が好き…
あんなつまらないガッコより、コッチの方が面白いもん」

「名門付属高をつまらないガッコって……」

「だってそうだから仕方ないじゃない?
ともかく暫くは行ったり来たりかぁ…
なんか‥むくれそう」

「誰が??」

「早乙女会長‥ああもう面倒くさい!
紀永がむくれそうだって事、ぁたしには過保護で甘々だから」

「・・・もしかして・・・それって・・・」

「うん、関係続いてる‥と言うか、やっと和解した」

「でも・・・」

「分かってるよ、それがどれだけいけない罪かって…
それでも、ぁたしも紀永も罪を背負っても、親子の立場より恋人の立場を選んだ…
後悔は一切無い」

「・・・・・」

「今日は早乙女会長として来ていたから、ああだったケド…
ホントの紀永って、穏やかで優しい人なんだよ、もう別人っていうくらい」

「・・・・・」


桜‥呆けちゃったし。



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