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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時



「仕組んだのは、彼奴を誘き出す事…
ぁたしが囮になって、向こうはGPSを使って、ずっとぁたしの動きを追っていた……
そうした案の定、彼奴からのメール‥後は桜が見ていた通り」

「早乙女会長が糞教頭に何かしてたよね?」

「ちょっとした細工だよ…
彼奴のバカな動画を作り上げて、彼奴が持っていた証拠画像を消しただけ、これでぁたしもやっと自由になれた」

「そっか…
凄い大変だったんだ美紀」

「そうだね…
此処まで来るのホントに大変だった……
でも、早乙女会長や早乙女邸のみんなが助けてくれたから」

「美紀はずっと早乙女邸に??」

「どうだろ?
お嬢様って性格でも無いし、倉原の方もあるし、行ったり来たりはするんじゃないかな?
もう彼奴の邪魔も入らないから」


多分そうなると思う、紀永の願い‥倉原との関係改善の為にも……



「でもお嬢様かぁ…
あの早乙女会長と居て窮屈じゃないの?」


街の噂は根強い……



「窮屈じゃないよ…
ぁたしが18の時に、早乙女会長を拒否したのは別の理由」

「別??」


流石に‥この話は勇気が要る。



「ぁたしが……
早乙女会長を拒否したのは……知らないで、あの人に恋したから……
前に桜に言ったでしょう、好きな人が居たって……」

「それ………」

「17の頃にね、お互い知らないで出逢った…
そして恋した、ぁたしもあの人も……
そして18になって、突き付けられた事実に、ぁたしは耐えきれなくて‥逃げた全てから、もう二度と思い出さないって、心に鍵を掛けて、そして……夜学に来たんだ」



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