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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第23章 平和な時間の訪れ
ギリギリ近くまで、家庭教師に付いて勉強しているから、ガッコに着くのが毎回こんな感じになっちゃう。
そして問題はもう1つ……
例年単位数が足りなくて、補習授業を受けるのが数人居るのが当たり前らしいんだけど、今年に限って補習はぁたし1人。
1人の為に教室ってワケにもいかないらしく、授業場所は職員室の中…
なんかガッコ謹慎喰らった感じ………
実は授業は大して無い、元々成績だけは人一倍だったし、必要なのはガッコに来る単位だもん、授業と言うより自習。
付属高からって事、分かってるから、センセもあまり授業内容に触れない…
だって付属高の時に受けて終わってる内容だから。
という事で、空いている教員用の机で、一応教科書開いてボーっとしてるのが補習内容。
流石にこれはキツい!
拘束時間はしっかり1日分、だからコッソリと教科書と違う物も……
マンガとかじゃないよ、これでも一応授業中…
だから、紀永から貰った専門書を持って来て見ている方が多い。
初めセンセも、なんの専門書か分からず…
結局センセ全員に見られて、1人だけ気付いたセンセが居た…
それからは、これも勉強の内と黙認で、ぁたしは呑気に専門書を眺めてる。
(それにしても……)
専門書にマーカーに書き込みと、紀永がどれだけ努力していたか分かる…
今でこそ必要ないと言ってるケド、それまでに労した努力は並大抵のものじゃ無かった‥それがしみじみ実感出来る。
(これがまた的確な場所に、ラインや書き込みがあるし……)
ホントに必要なところに、必要な書き込み…
やっぱ、ぁたしなんてまだまだ。
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