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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第23章 平和な時間の訪れ



「まだ高校卒業するまで1年あるんだし、ゆっくり馴れて行こうと思ってるよ」

「そうですか……」


1年の猶予期間…
その間にぁたしは色々な事に馴れて行こう。


勉強の事も…
進学の事も…
早乙女の事も…
倉原の事も…
そして将来の事も…


1年で馴れ整理を付けよう、ぁたしと‥紀永の為に……




「遠藤さん、ありがとうー!」

「はい、帰りもお待ちしています」

「えっ………」


やっぱり待ってるのかぁ……


ホントは少しだけ、桜と茶店でもって思っていたのに‥残念。



「はぁ…
メール入れとこ」


メール文には…



『計画失敗!!

また次ね。』



今の桜なら、これだけでちゃんと理解してくれる…
あの時全部バラしたから、今では良い理解者。


それと意外だったのは、桜まで夜遊びを止めた事。



「だって美紀と一緒じゃないと、やっぱつまんないし…」


これが理由…
ついでだからって薬も止めた、お酒は‥まだちょっとだけ飲んでるらしい、ちょっとだけ。


なんか、紀永のあのスピーチで、考えるものがあったとか無かったとか…
桜もなにか悩みがあるのは知ってる、ぁたしらはムリには聞かない、話してくれるのを待つ、それが夜学の鉄板ルール。


だから、理由は桜が話してくれる気になるまで待つ、ぁたしがそうだったように、ぁたし達夜学はそんな人間の集まり、気楽に待とう、桜が言い出す事が出来るようになるその日まで。



「ヤバ!
せっかく送って貰ったのに遅刻するよぉ!」


慌てて校舎内に入るぁたし、これも最近お馴染み。



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