この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第9章 女の葛藤

夜学なんて、50分4時間制、短いから中々とトイレに立つ奴らは少ない。
美紀も例外じゃなく、あまりトイレに行った姿なんて見た事が無い。
そんなんで、機会があるのかな??
いや、こうなれば根比べでしょう!
ぜーったい、トイレに立つ隙を見付けるんだ私っ!!
それなのに‥その機会は簡単にやって来た。
美紀が授業が終わった間の休み時間に、トイレに行っちゃった!!
(此処が勝負だ私!!)
ドキドキと心臓の音が聞こえそうなほど緊張して、私は美紀の机に近付く……
鞄のどこに携帯を入れているか、私は知ってる‥だから直ぐ携帯は取り出せた。
(・・電源を入れて‥っと……)
電源ボタンを押して、携帯を起動。
私はこの時忘れていた、起動に時間が掛かる事。
初期画面から、美紀お気に入りの画面に切り替わり起動OK、覆歴ボタンを押したら……
"彼奴
彼奴
○○○
彼奴"
1つは私も知ってる名前だったけど"彼奴"って??
名前も何も無い、ただ"彼奴"だけ……
こんな風に登録するんなら、絶対良い奴じゃない、美紀に対して悪い奴。
やっぱり、あの時の電話の相手は"彼奴"‥時間も合ってる。
じゃぁ美紀は"彼奴"に何かされているの???
そこまで考えた時……
「・・・桜っ!!!」
「えっ!?」
美紀が戻って来ちゃった。
当然、携帯を見ている私は、美紀の目に入るワケで……
「ぁたしの携帯勝手に見て、何してるの桜!!」
「あ‥私………」
勿論、美紀は怒ってる。
・

