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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第10章 破棄の約束
それに・・・
桜に携帯を見られた、桜は気付いたのだろうか?
ぁたしは見られた事に動揺して…
「・・・桜っ!!!」
「えっ!?」
「ぁたしの携帯勝手に見て、何してるの桜!!」
「あ‥私………」
勢いに任せて、ぁたしは桜を怒鳴ってしまった、桜だって理由無くそんな事をしないと思う‥それなのに…
「・・・
どこまで見たの?」
「え………」
「だから、どこまで見たの!!」
「私は…
美紀………"彼奴"って……誰??」
桜から彼奴って言葉が出た途端、ぁたしの口から勝手に言葉が出てしまった。
「桜には関係ない、もう勝手にぁたしの携帯見ないで!!」
あんな風に言うつもりは無かったのに、バレたくないぁたしの心が、携帯を見た桜に対して、八つ当たりに近い言葉でなじってしまって……
その事に気付いた時には既に遅し‥ぁたしはそれ以上言葉が出なくて、携帯を切って桜を無視した。
桜‥本気で凹んでいたのに、ぁたしはバレたくない一心で、桜を傷付けた。
「・・・謝る事‥出来るかな……」
ガッコも行けない今のぁたしに、桜に謝る機会なんて無い…
せっかく出来た友達なのに、ぁたしは友達すらも失うんだろうか?
「ホントに……空っぽ………」
桜達まで失ったら、ぁたしはホントに1人だ、もう何も残らない。
残らないなら、いっそのことガッコ止めようか?
そうしたら吉田とも切れる??
うんん、彼奴はしつこい奴だ、別の理由を付けてぁたしを逃がさないだろう。
結局逃れられない、吉田という悪魔から。
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