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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第10章 破棄の約束
ずっと‥色んな事があっても、ギリギリ耐えて来た糸を、吉田がとうとう切ってしまった。
彼奴に負けた屈辱が、ぁたしに残っていた、最後の心の殻を粉々に……
「うっっ!」
考えただけで、また吐き気が…
これは、また暫くトイレから出れそうに無い、もう吐く物も残っていないのに、吐き気は収まらない。
「気持ち悪い……」
ずっとトイレに籠もるぁたし‥情けない…
いや、もう情けないって言葉も無いのかな?
心は空っぽ…
空洞のように……
30分以上トイレに籠もって、漸く吐き気は少し収まり、フラフラと2階へ……
体重が激落ちして、歩くのも辛い…
吉田とは別の意味で、死を覚悟しなきゃダメなのかな??
だって、このまま食べられなければ、倒れるのは時間の問題‥それくらいぁたしにだって分かる。
また、ベッドに転がろうと思ったケド、目に付いたスケッチブック……
ずっと目にも止まらなかったのに今更?
「・・・・・」
触れるのが怖い…
ぁたしは、吉田がやる事よりも、もっと重い罪を犯した証拠。
幸せの果てに隠れていた、重い十字架‥それが目の前のスケッチブック。
ぁたしは、どれだけ汚くて、どれだけ罪を重ねて来たんだろう。
父親と関係を持ち、不特定多数の男と遊び、不可抗力でも教師と関係を持って……
ぁたしの身体は罪だらけ、逃れられない罪‥だからこんな罰を受けるのかな??
「やっぱり気持ち悪い…」
今度こそベッドに転がり、襲う吐き気に耐える。
何時壊れてもおかしくはないぁたし…
どこで壊れるのかな??
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