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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第10章 破棄の約束



愚痴でも書こうかと、検索画面から、前に使ってたチャットに入ろうとしたけど‥止めた。


吉田の事ばかり考えていて、余計なカキコしそうだったから……


毎日、死と隣り合わせなんてカキコしたら、どんな反応が返って来るか分からない。



「はあーー」


パソコン画面もそのままに、ぁたしは机に塞ぎ込む…
幾ら考えだって出口なんて無い、でも‥こうでもしていないと、ぁたしはホントに壊れそう。


ベッドに転がったまま壊れるのは、ちょっとイヤだ。


だからこう‥何かを考えて気を紛らわそうとしているんだけど、堂々巡りの繰り返し。



「はあーー」


最後に出るのは溜め息ばかり、最初にも思ったケド、やっぱり溜め息、それしか無いらしい。





"ブーー ブーー ブーー"



身体がビクッとする!


彼奴からだ!!


恐る恐るクッションの下から携帯を取り出して………



「・・はい・・・」


『今日の夜だ、良いな!』


ひとこと‥それだけ・・・


ぁたしに取ったら、それだけでも十分死刑宣告、今日も始まる吉田の奴隷契約。



いっそのこと、壊れて吉田の奴隷だと認めれば、どれだけ楽になれるのだろうか?


糸の切れたぁたしでも、相手が吉田春夫というところで、なけなしの拒絶反応が出る‥らしい。


プライドというより、生理現象に近く‥どんなに墜とされても、恥女と呼ばれても、吉田春夫という人間性だけは受け入れられないみたい。



時計を見たら21時を超えている、堂々巡りで結構な時間を潰していた。


もう少しで家から出ないと、時間に間に合わない。


ぁたしは嫌々ながも、タンスに手を伸ばして着替えを始めた。


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