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OLオクサマのふぇろもん
第2章 Scene.02
 
 周りのヤツらがチラッと見てきた。

 気恥ずかしい。

 近付いてきた爆乳に思わず声を出した事に、おっぱい星人である事を恨む。

 かみさんが普乳で物足りなさを感じていても、ここで初めて見る爆乳に気を取られていてはいけない。

 平常心を心掛ける。

 書類を取り出すのも叶わない今、目を閉じて理性を奮い立たせるしかない。

 この満員電車から降りるまで、たかがあと数十分。

 これまで築きあげてきたモノを考えれば、こんな爆乳の一つや二つ。

 あしらう事なんて簡単なはずだった。





「……………」

 むにゅっと腹の辺りに感じた柔らかいモノ。

 薄目を開けて周りを見る。

 人の配置は変わってない。

 そのまま視線を下げる。

 明らかに、見えていた茶髪の位置が近い。

 近すぎる。

 周りは動いていないのに、茶髪だけが近付いていた。

 もう、疑う余地は無かった。


…これが爆乳の柔らかさ…か………
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