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OLオクサマのふぇろもん
第5章 Scene.05
「あー、ちっとも捗らない………」
机の片隅には、差し入れされた夜食が載ったトレイ。
頑張れという母ちゃんの無言のプレッシャー。
それに応えたいと思いながらも、勉強が捗らないのは仕方ない。
数日後に迫っている定期試験も更にプレッシャー。
その勉強もマズいのに、受験の勉強までマズい状況に、いよいよプレッシャーが重くのし掛かってくる。
「はぁ…やっぱ……マズいよなぁ………」
深く座って体を揺らせば、椅子の背凭れがギシギシと鳴る。
「塾…行きたくないんだけど…これじゃあ………」
引き出しにしまってある、何とも言えない微妙な成績が載っている結果表。
格段に良くも無ければ極端に悪くも無い。
しかし、志望校には届いていないという成績。
悩める頭が、椅子の軋む音を大きくさせていった。
「……ん………ぁ……あぁ………ん………」
軋む音がパタッと止まる。
…この…声って………