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いとおしい青
第10章 イタリアン モーテル
由貴は内容についていくだけで
精一杯だった。

「生々しい事言ってごめんなさい。
 どうしても義之の事もあったから話したくて。
引っ越してから義之は私に距離おくようになったわ。」
由佳は遠い目をして言う。

「謝らないで下さい。私も行く行くは聞いてました。
過ぎた事は仕方ないです。
私の父さんも悪かったと思います。
それに
今の義之さんはキツイ事言っても
実は繊細で気を使いすぎる人なんですよね。」

「さすが由貴ちゃん!分かってるわね。
あの子は素直に自分の感情ださないからねー。
根は小心者なのにね…なぜか何でも強気だから。」

「フフっ…わかります。」

「あんな子だけど力になってあげて。
きっと義之は喜ぶと思うわ。」

「そうだと嬉しいです。」

私とよっちゃんママは店を出た。
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