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新月の闇 満月の光
第7章 ルビーとエメラルド
「ね、結芽」
カットが掛かった途端、真紘さんの醸し出す雰囲気が一変した。
表情は、私にしか解らない。
私、何か彼を怒らせる様な事した?
「キスマーク、無くなってるんだけど………… 」
「えっ……? …………ええっ?! だって、撮影だよ! ? こっ、こんなエッチぃドレスなんだよ!!見えるじゃない!! 」
私は、思わず叫んでました。
それも大きな声で。
「付け直すから…………。それと、結芽のエロ顔に、欲情しちゃったから、今から、俺の満足行くまで相手して貰うよ…………ねぇ、結芽…」
「はいぃぃぃ?? 此処でですかっ?! 此処は、人がいますっ!! 」
フェロモン撒き散らした、真紘さんが『mahiro』のまま、嫣然と笑う。
確かに、ベッドも、ソファも有りますけどぉぉ、、
「あぁ…………。確かに……此処でも良いな………… 。人に見られてスルのも悪く無い………… 」
うそお…………。
私は、真紘さんの言葉に、ただ、ただ、固まっておりました。
「なんてね、此処でスル訳が無いでしょ。馬鹿だね、結芽は。隣にある建物は何かな? ん? 言ってみな? 」
「うっ………。 あっ……。インペリアルホテルです………… 」
『開いた口が塞がらない』まさしくそんな状況の結芽に『mahiro』がそっと耳元で囁いた。
「部屋、取ってあるから………… 」