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第23章 年明け

どうぞ

ドアが開く

いらっしゃい
詩織ちゃん？

はじめまして
三上詩織です

誠の兄の、祐太です
よろしくね？

誠と同じように、優しく話す
同じように、クスクス笑う

向かい合って座って、色々話す

誠は、余計なことを言わないか、ハラハラしてる

いつも、私をからかう誠が、からかわれてて、おもしろい

詩織ちゃん？
誠をよろしくね？

はい
私こそ、よろしくお願いします。。。

クスクス笑いながら、

俺のことは、お兄ちゃんって呼んで？ね？

クスクス笑う。。。

ごめんっ
さっき、エレベーターで見ちゃって
ああ、もう我慢できない

ケラケラ笑う

誠が、俺以外の男は呼ばなくていいって、笑えるっ

聞いてたのかよっ？？？

クスクス笑いながら、同じ声で、同じように優しく言う

顔、赤いよ？
お兄ちゃんって呼んでね？
詩織ちゃん？
誠をよろしくね？

ハイ

誠を見ると、真っ赤な顔してる

お兄ちゃんは、クスクス笑いながら、

詩織ちゃん、かわいいね？

誠に話しかけている
誠と一緒で、いじわるだ

二人のやり取りが、おもしろい
ふふっ

お兄ちゃん、誠をあんまり、いじめないで？

笑いながら言うと、誠が私を抱きしめて、顔を隠す

だから、エロい声で誘うなって？
そんな顔 見せるなよ

お兄ちゃんが、クスクス笑う

詩織ちゃんは、天然さんなんだな？
誠が、甘い言葉を言ったり、俺にまで嫉妬して、詩織ちゃんに夢中なんだよ？
よろしくね？

誠が離れる

私の腰を抱き寄せてくる

悪いかよ？

耳が赤いよ？
ふふっ

私が言うと、お兄ちゃんが

誠も大変だなっ

ケラケラ笑った

お兄ちゃんが、

そろそろ、出掛けるから、じゃあな
詩織ちゃん、またね？

はい
お兄ちゃん、いってらっしゃい？

クスクス笑う

詩織のバカ。。。

誠の声がする

クスクス笑いながら、出掛けていった