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第34章 lesson 3

4月
桜が咲いている。。。

わぁっ。。。

風が吹くと、花びらが舞う

恋に狂っている心みたい。。。

詩織？
ボーッとしてる。。。
調子悪い？

大丈夫だよ？
綺麗だね？

私の髪を撫でてくれる

花びらが、ついてるよ？

...

桜の花びらは、先が欠けている

欠けた花びらが集まり円くなる

恋と似てるな。。。

初めは、好きで溢れていて、まあるい
嫉妬に狂い欠けていく

何とか、円くなりたくて、好きを形に集める

最後は、恋に狂って散っていく。。。

あの日、一緒に見た。。。
一緒に読んだ小説に書いてあったな。。。

...

また、よそ見してる？

してないよ？
桜の匂いに、頭がクラクラするだけ。。。

ああ。。。
確かに、充満してるな。。。
こんなに散ったら、掃除が大変だな

誠は、ムードなさすぎっ
ふふっ

ハイハイ
りんご飴売ってるよ？

本当だあっ。。。
でも、クレープも食べたいし悩むなあ。。。

...

誠は、あの日以来病院のことも、何も言わない

誠だらけの私には、本当になれるんだろうか。。。

名前を呼んで、好きと言いながらセックスしていれば、満たされている
手や声、仕草を思い出しても、名前を呼んでいることで誠に抱かれていると感じられる





他のヤツとシタら、わかるよ。。。





頭の中に浮かぶ声。。。
イヤイヤ。。。
そんなこと、ないだろう。。。

好きなのは誠で、直樹は好きじゃない

ここまでは、はっきり言える

忘れられないのは、確かだが、もう、好きじゃないのは本当だ

好きじゃないのに、体は求めるものなの？
好きだけに満ちているセックスで、満足できないわけないよね。。。

でも、セックスしない日があっても平気だ。。。

あんなに、毎日暇さえあれば、直樹を求めた私
お互いに我慢できなくて、１日に何度も毎日していた
しないなんて、考えられなかった。。。

まだ、心が誠で一杯じゃないからかな。。。

...

誠を見上げると、クスクス笑う

何？

クレープ買って、食べよう？
りんご飴は持ってかえって後で食べよう？

ふふっ。。。
そうだね？