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第38章 lesson 7

水曜日の朝、会社に向かう途中に、誠が言う

ごめん。。。
土曜日は仕事になりそうなんだ

え。。。
仕事なら、仕方ないよ。。。

私を引き寄せて謝る

一緒にいたいけど。。。仕方ないよ。。。

土曜日。。。

まだ、封筒は開けていない。。。
捨てることができなくて、カバンに入ったまま。。。


会社終わったら逢えるから？

そうだね。。。



金曜日

カバンから出した封筒とにらめっこしている

１日中、机の上にあるけど、捨てることも開けることも出来ずにいる

もうすぐ就業のチャイムがなる。。。


終わりにできるかもしれない。。。

行ってしまったら、拒めない自分がいる


封筒を引き寄せて、開ける

サッカーのチャリティー試合のチケットが２枚入っている

これって確か抽選で当たった人しか買えないチケットだ。。。

２枚あるということは、私が行かないと直樹は試合見られないわけだ。。。

中に入っている紙を読む



土曜日、10時駅前で

来ると信じてる



たった二行。。。

それしか書いてない手紙に、がっかりする自分がいる

何を期待していたんだろう。。。

封筒に戻して、カバンに入れる

見たら、行かない選択がなくなってしまった自分がいる

終わりにできるのだろうか。。。？

就業のチャイムが鳴る

誠と待ち合わせしたカフェに入ると、既に誠はいて、私に手を振る

駆け寄ると、私を座らせてくれる

走るとこけるよ？

二人で軽く食事をする

詩織？
明日は、どうしてる？

心臓がドクリとなる

出掛けてもいいかな？
誠が仕事終わる頃に、ココに来るから。。。？

いいよ？
どこに行くの？

誠が優しく私を見る
心がズキリと痛い。。。

サッカーのチケットもらったの
友達に誘われて。。。


ダメなら行かない。。。


誠が私を見る

詩織、サッカー好きなの？

誠と付き合う前は、よく試合見に行ってたんだけど
誠はサッカー、好きじゃないでしょう？

どちらかと言うと、野球かな？
いいよ？たまには、行っておいで？



誰と行くの？



心臓がバクバク鳴る
心がズキッズキッ痛い。。。



高校の友達。。。



心臓がドクリと鳴る



前にも出掛けてた、あやちゃん？



そう。。。
ダメなら行かないよ。。。？