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こじらせてません
第2章 馴致
マンガではよく、会社で自慰行為をはたらけば、その切片を誰かが目撃している。

逆説的には、目撃する必要があるから、女性登場人物の自慰行為が切片化されるのだ。
つまり、目撃されることでやっと、なにがしかの次の展開が導かれる。

だが、ミサの密戯に目撃者はいなかった。
ミサが豪胆な行動をはたらいた理由は、自宅マンションで待っていた。

最寄駅からは、美しい歩き方の歩速が上がっていた。
タクシーで帰ればよかったと悔やまれた。

警備員が恐縮しながらも、おや今日はどうされました、というような顔を向けてきたが、ミサは見てはいなかった。

廊下に響く踵音は、駆け足に近かった。

玄関のドアを開ける。
寝室から物音がした。

やっぱり――

彼が下衣を整える前に、動かぬ証拠を目撃してやろう。
その切片は必要だ。

ミサは急いで寝室に向かい、ドアを開け放った。

「ミ、ミサさんっ……!」

アキラが慌てた。

彼は下裸だった。
だが、神威は頭を下げていた。大好きな飼い主の下着を握りしめてもいなかった。

「えっと……」

ミサが絶句していると、

「ほらー、トモミちゃん、もー! 帰ってきちゃったじゃん。最悪」
「あ、あらあら……。でも、これは、ミ、ミソラちゃんが悪いのよ?」

一人暮らしの部屋に一人ではなく、アキラ以外に、彼の双子の姉とお母さんがおり、ミサが帰宅したことによって四人になった。

そして、姉もお母さんも、なぜか上半身はブラジャー一丁だった。



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