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こじらせてません
第3章 幽閉

3
『……
私は耳を疑いました。
義理の息子と母との間ですから、正確には近親相姦ではありません。
ですが、ハッキリ言って、私は、このお継母さんは変態だと思います。
お継母さんには、お父さまという、れっきとした婚約者がいるのです。
ふつうなら、お父さまと夫婦の営みをすればいいのだと思いますよね。
本人が言うには、お父さまには性的な魅力を感じないのだそうです。
私はお継母さんに「相手が好きでもないのに、婚約するなんて間違っている」と言いました。
すると、「Mさんは、彼女のくせにAちゃんの体の素晴らしさがわからないのか?」と問われました。
初体験から何日も経っていない私なのに、Aくんと抱き合っただけで、いつもトロトロになります。
素晴らしくないはずがありません。
ですが、それは恋人どうしだからであって、血がつながっていないとはいえ、親子のあいだでそんなことを言うのは倫理的に間違っていると思います。
なので「もっと自分を大切にしてほしい」とも言いました。
すると、「自分を大切にするからこそ、生まれて初めて恋をした相手に抱かれたい」と返されました。
自分が思いを寄せた相手とセックスをすることは、誰にとっても幸せなことなのですが、そのためには何をしてもいいわけではないと思います。
「Aくんと恋人どうしになりたいのか」ともききました。
すると、「お父さんと結婚するのだから、重婚はできないことはよくわかっている。恋愛感情ではなく、肉欲の相手として考えているだけだ」と答えました。
もう私は、わけがわからなくなってしまいました。
Aくんが、お継母さんとセックスをしたのは一度きりだそうです。あまり記憶もなく、最初は夢精したと思ったようです。
もちろん、Aくんが私とつきあう前に、誰と、どんなことをしていようが、どうこう言えないのは、わかっています。
ですが、Aくんが、このお継母さんと脱童貞を迎えたと知らされると、どうしても、腹に据えかねる思いが湧いてきてしまいます。
こんなお継母さんですから、いつ彼が襲われてしまうか、心配でなりません。
私は決断をしなければいけませんでした。
……』
――トモミとの話も平行線をたどった。
この人もまた、話を交わらせるつもりはないのかもしれなかった。
『……
私は耳を疑いました。
義理の息子と母との間ですから、正確には近親相姦ではありません。
ですが、ハッキリ言って、私は、このお継母さんは変態だと思います。
お継母さんには、お父さまという、れっきとした婚約者がいるのです。
ふつうなら、お父さまと夫婦の営みをすればいいのだと思いますよね。
本人が言うには、お父さまには性的な魅力を感じないのだそうです。
私はお継母さんに「相手が好きでもないのに、婚約するなんて間違っている」と言いました。
すると、「Mさんは、彼女のくせにAちゃんの体の素晴らしさがわからないのか?」と問われました。
初体験から何日も経っていない私なのに、Aくんと抱き合っただけで、いつもトロトロになります。
素晴らしくないはずがありません。
ですが、それは恋人どうしだからであって、血がつながっていないとはいえ、親子のあいだでそんなことを言うのは倫理的に間違っていると思います。
なので「もっと自分を大切にしてほしい」とも言いました。
すると、「自分を大切にするからこそ、生まれて初めて恋をした相手に抱かれたい」と返されました。
自分が思いを寄せた相手とセックスをすることは、誰にとっても幸せなことなのですが、そのためには何をしてもいいわけではないと思います。
「Aくんと恋人どうしになりたいのか」ともききました。
すると、「お父さんと結婚するのだから、重婚はできないことはよくわかっている。恋愛感情ではなく、肉欲の相手として考えているだけだ」と答えました。
もう私は、わけがわからなくなってしまいました。
Aくんが、お継母さんとセックスをしたのは一度きりだそうです。あまり記憶もなく、最初は夢精したと思ったようです。
もちろん、Aくんが私とつきあう前に、誰と、どんなことをしていようが、どうこう言えないのは、わかっています。
ですが、Aくんが、このお継母さんと脱童貞を迎えたと知らされると、どうしても、腹に据えかねる思いが湧いてきてしまいます。
こんなお継母さんですから、いつ彼が襲われてしまうか、心配でなりません。
私は決断をしなければいけませんでした。
……』
――トモミとの話も平行線をたどった。
この人もまた、話を交わらせるつもりはないのかもしれなかった。

