この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
薔薇色に変えて
第4章 金曜日の常連
夜。
琥珀の液体を注いだグラスを揺らしながら、薔薇色でのやり取りを思い返した。
小此木さんも織田さんも、みんな私のことを心配してくれている。
彼らの言うように、生涯ずっと一人でいるのは寂しいし不安だし、心配だ。
でも、だらかといって、誰でもいいから面倒を見てくれなどとは
これっぽっちも思わない。
ここまで築いてきた私の毎日、私の人生を、託せると思えるような相手でないと・・
こんな私を愛し大切に寄り添ってくれるような男・・
そう、成沢さんのような・・伴侶想いの・・
えっ!やだ!私ったら・・
自分以外誰もいない部屋の中で慌てふためくように口を押える。
なんてことを考えたのだろう、と。
やっぱり・・
魅かれているのだろうか。
彼に人としてだけでなく、男として、彼を・・
求めているのだろうか・・