この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁煙チュウ
第15章 ハッピー・エンド(?)
いつもの店までの道。夕暮れがもう始まっていて、落ちていく夕日のオレンジが目にまぶしい。
昨日までと何も変わらないはずなのに、辺りを見回すだけでなぜだか新鮮な気持ちになる。
キョロキョロしていると肩の下あたりから声がする。
「どうしたんですか?」
視線を向けると石井がこちらを見上げていて、その表情はいつもより柔らかい気がした。
「あー、いや。なんでもない」
俺のぼんやりした返事に不思議そうな顔をして「そうですか?」と石井が前を向く。
石井のその横顔を見ているとついさっきまで俺の部屋でくっつきあっていたことが思い出されて胸が疼いた。
あ~、これから仕事かよ。
まぁ、石井も一緒だけど……。
「あ~、の、石井さ」
呼びかけると石井がまたこちらを見上げる。
ふっと髪の匂いがしてそれもまた石井の乱れた姿を思い出させる。
「? なんですか?」
「うん、えーと、今日は……帰んの?」
「自分の家にですか?」
「あ~……。うん、そう」
確認を取られて気恥ずかしくなる。
「帰りますよ。服も着替えたいし」
石井はあっさりと答える。
「服……服かぁ」
「そうです」
まぁそんないきなり連日泊まるとか、アレだよな……とか思ってると石井がふふっと笑い声を立てる。
「ん?」と見やると「宮田さんわかりやすすぎますよ」と返ってきた。
「店でも一緒だしいいじゃないですか」
「ま~それはそうなんだけどさ……」
実はさっきから石井の存在を隣に感じるたびにかなりムラムラしている、とはさすがに言えず、むにゃむにゃと言葉を濁した。
昨日までと何も変わらないはずなのに、辺りを見回すだけでなぜだか新鮮な気持ちになる。
キョロキョロしていると肩の下あたりから声がする。
「どうしたんですか?」
視線を向けると石井がこちらを見上げていて、その表情はいつもより柔らかい気がした。
「あー、いや。なんでもない」
俺のぼんやりした返事に不思議そうな顔をして「そうですか?」と石井が前を向く。
石井のその横顔を見ているとついさっきまで俺の部屋でくっつきあっていたことが思い出されて胸が疼いた。
あ~、これから仕事かよ。
まぁ、石井も一緒だけど……。
「あ~、の、石井さ」
呼びかけると石井がまたこちらを見上げる。
ふっと髪の匂いがしてそれもまた石井の乱れた姿を思い出させる。
「? なんですか?」
「うん、えーと、今日は……帰んの?」
「自分の家にですか?」
「あ~……。うん、そう」
確認を取られて気恥ずかしくなる。
「帰りますよ。服も着替えたいし」
石井はあっさりと答える。
「服……服かぁ」
「そうです」
まぁそんないきなり連日泊まるとか、アレだよな……とか思ってると石井がふふっと笑い声を立てる。
「ん?」と見やると「宮田さんわかりやすすぎますよ」と返ってきた。
「店でも一緒だしいいじゃないですか」
「ま~それはそうなんだけどさ……」
実はさっきから石井の存在を隣に感じるたびにかなりムラムラしている、とはさすがに言えず、むにゃむにゃと言葉を濁した。