この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁煙チュウ
第5章 デート
眠りの底から急上昇するように、ぱっちりと目が開いた。
いつもはアラームを三回は止めないと起きられないのに。
タバコをやめたせいか、それとも今日が石井とのデートの日だからか。
石井の顔が浮かんで頬がゆるむ。
それに、あの日のキス。
石井の漏らした吐息や上気した顔を思い出して下半身がムズムズする。
温かい布団の中で、じんわりとあったかくなってくるそれをそっと握った。
「う……」
ぶるっと体が震える。
うーん。
いやいや、この爽やかな朝に……ねぇ。
俺は無理やり手をそこから引きはがして布団を這いだし、カーテンを開けた。日差しが一気に部屋に差し込む。
「いー天気だぁ……」
窓を開け、新しい空気を吸い込んだ。
ふと唇が寂しくなる。
新鮮な空気を吸うと逆にタバコを吸いたくなる。
まだまだ禁煙の道のりは長いみたいだ。
今ここに石井がいればな、と考えてまたニヤニヤする。
シャワーを浴びて出てくると着信のランプが光っていた。
石井か、と思ってスマホを見ると別の名前が表示されている。
……雪乃。
無視、するのもなぁ……と思いつつとりあえず置いておいて飯の用意をしていると、また着信があった。
仕方なく出る。
「あー、もしもし?」
「あ、ごめん寝てた?」
いつもはアラームを三回は止めないと起きられないのに。
タバコをやめたせいか、それとも今日が石井とのデートの日だからか。
石井の顔が浮かんで頬がゆるむ。
それに、あの日のキス。
石井の漏らした吐息や上気した顔を思い出して下半身がムズムズする。
温かい布団の中で、じんわりとあったかくなってくるそれをそっと握った。
「う……」
ぶるっと体が震える。
うーん。
いやいや、この爽やかな朝に……ねぇ。
俺は無理やり手をそこから引きはがして布団を這いだし、カーテンを開けた。日差しが一気に部屋に差し込む。
「いー天気だぁ……」
窓を開け、新しい空気を吸い込んだ。
ふと唇が寂しくなる。
新鮮な空気を吸うと逆にタバコを吸いたくなる。
まだまだ禁煙の道のりは長いみたいだ。
今ここに石井がいればな、と考えてまたニヤニヤする。
シャワーを浴びて出てくると着信のランプが光っていた。
石井か、と思ってスマホを見ると別の名前が表示されている。
……雪乃。
無視、するのもなぁ……と思いつつとりあえず置いておいて飯の用意をしていると、また着信があった。
仕方なく出る。
「あー、もしもし?」
「あ、ごめん寝てた?」