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禁煙チュウ
第5章 デート
まぶたをチクチク刺す日差しに目を覚ます。
どろんとした眠気がまだ頭の周りをつつんでいる。
腰が猛烈にダルイ。
なんで……と考えて、ハッとして起き上がる。
そこはソファの上で、体には毛布が掛けられている。
雪乃は、と腕の中を見るけれどいない。
どこにも。
トイレや風呂でもない。
家の中はシンと静まり返って、俺しかいないことがすぐ解った。
「雪乃……」
俺の服だけが散乱する床に足を下ろし、髪をぐしゃぐしゃと搔き回した。
電話、と思って顔を上げるとテーブルの上の書置きが目に入った。
嫌な予感しかしない。
バッとひっつかんで目を走らせる。
『付き合ってくれてありがとう。なんだかスッキリしちゃった。気にしないでね。雪乃』
綺麗に整った文字が、妙にすっきりと紙の中央に並んでいる。
「っあ~~~~~~っ」
なんなんだよ。
スッキリしたって。
くしゃくしゃになったパンツの下に俺のスマホが見えたけど、連絡を取る気も起きずにソファに乱暴に横になった。
どうせ何をどう話せばいいかもわからない。
俺は毛布を頭から被ってふて寝を決め込んだ。
とりあえず今は、疲れすぎてる……。
一人分の体温を失った皮のソファが、妙に冷たく感じた。
どろんとした眠気がまだ頭の周りをつつんでいる。
腰が猛烈にダルイ。
なんで……と考えて、ハッとして起き上がる。
そこはソファの上で、体には毛布が掛けられている。
雪乃は、と腕の中を見るけれどいない。
どこにも。
トイレや風呂でもない。
家の中はシンと静まり返って、俺しかいないことがすぐ解った。
「雪乃……」
俺の服だけが散乱する床に足を下ろし、髪をぐしゃぐしゃと搔き回した。
電話、と思って顔を上げるとテーブルの上の書置きが目に入った。
嫌な予感しかしない。
バッとひっつかんで目を走らせる。
『付き合ってくれてありがとう。なんだかスッキリしちゃった。気にしないでね。雪乃』
綺麗に整った文字が、妙にすっきりと紙の中央に並んでいる。
「っあ~~~~~~っ」
なんなんだよ。
スッキリしたって。
くしゃくしゃになったパンツの下に俺のスマホが見えたけど、連絡を取る気も起きずにソファに乱暴に横になった。
どうせ何をどう話せばいいかもわからない。
俺は毛布を頭から被ってふて寝を決め込んだ。
とりあえず今は、疲れすぎてる……。
一人分の体温を失った皮のソファが、妙に冷たく感じた。