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禁煙チュウ
第6章 酒は飲んでも飲まれるな
「雪乃に昔のこと言われた時に、そん時の自分の気持ちを思い出たんだ。悲しいとか悔しいとか虚しいとか。そういう思いをさせた雪乃本人が目の前にいて、今更俺を求めてきて」
ぎゅっと石井の手に力が入る。
俺は抱きしめる腕に力を込める。逃がしたくない。罪悪感で胸がチクチクするけれど、小さく謝って先を続けた。

「ごめん……。でも流された部分もあるけど、これで俺もケリがついたって気がしてる。向こうも多分そのつもりだったんだと思う。何も言わずに出ていって、そういう書置きが残ってたから」
「……」
「石井」
石井は前を向いたまま黙っている。
「ごめん、ほんとに……」

すん、と石井が鼻を鳴らす。
泣いてる?
顔を傾けて覗き込もうとすると石井が振り向いた。

「寒くなってきましたね」
「え、まじか」
ごしごし、と石井の腕を擦る。
「ここ三時にビル自体の暖房切れるからな……」

石井が体を動かして、横向きにもたれてくる。
顔が近い。
ふぅ、とため息をついた唇に目が吸い寄せられる。
ふっくらして、小さくて。
うぅ。
ぎゅっと抱き寄せると石井の腕が胸を寄せて、二つの柔らかそうな膨らみが盛り上がる。
……いいなぁ。とか言ってる場合じゃないけど。

「大丈夫?」
「ん……あったかいとこ行きたいです」
「……帰る?」
「……じゃあ、宮田さんのお家に」
……え?
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