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禁煙チュウ
第11章 はじめて その4
たくさんのキス。
何度も角度を変えて、ぴったりと唇を重ね合わせる。
きっと下は中途半端な状態で、苦しいはずなのに。

宮田さんはわたしの言葉に応えて、ゆっくりとキスを続けてくれた。
入り口に凄い違和感。
だけどいつもの唇が優しくわたしを溶かすから、気持ちが落ち着いてくる。

宮田さんの指がナカを搔き回して、たまらなくなった。
それに何度もぬるぬるになったところを擦り合わされて。
我慢できなくなったのはわたしも一緒。

入り口から敏感なところまでを強く擦り上げる宮田さん自身が欲しくて、欲しくて。
耳にかかる宮田さんの息も、熱くほてった体も、わたしを包むがっしりした腕も、わたしの中から上手に官能を引き出して。

早く、貫かれたいと思った。
実際には先端が入っただけで目がチカチカしてすごい痛みが走ったけれど……。

それもキスを続けているとゆっくり馴染んでくるのが解った。
もう、十分すぎるくらい濡れてるのだって自覚がある。
宮田さんのがヒクヒクと上下するのに合わせて腰を動かしてみる。

ずぷ、と先端が更に埋まる。
「あ……っ」
「ん……」
合わさった唇の間から、二人して声を漏らす。

大丈夫? と宮田さんが目で問いかける。
わたしは目をつぶって頷いて、宮田さんの唇を軽く噛み、ちゅうと吸う。
続けて、の合図。

宮田さんがわたしの頭を撫でながら、ゆっくり、ほんとうにゆっくり腰を進めてくる。
ズプ、とさらに入ってくる。
「んん、ふ……ぅ」
わたしが声を漏らすとなだめるように宮田さんがキスを深くした。
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