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禁煙チュウ
第13章 はじめて その6
汗をかいた体が冷えてきて、わたしは手を伸ばして掛布団をかけた。

ばふっとお布団がかかると一気に安心感が湧く。

「ごめん、最後の方夢中になっちゃって……優しくするって言ったのに」
宮田さんのしょぼんとした声が布団の中で響く。
わたしはなんだか愉快な気分になってクスクス笑った。

「大丈夫ですってば、わたしも夢中だったし……きもち良かったですし……」
宮田さんの癖っ毛を撫でる。

真っ暗な中で唇にふにゃんという感触。
宮田さんが唇を押し付けてくる。

あったかい。
宮田さんの体にぎゅっと包まれて、幸福感で満ちる。
キスに応えているうちに頭がクラクラするような眠気が襲ってきて、唇を合わせたまま眠りに落ちた。
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