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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第3章 罪悪感
「あっ──」

 腰の力が抜けそうになった。
 彼がわたしの身体をしっかりと支える。
 中指をワレメに這わせ、ゆっくりと沼地に差し込んでいった。くちゅり、くちゅりと水音が耳に届く。
 恥ずかしさ、いたたまれなさがわたしを襲う。

 姿見から目を逸らそうとするたびに、はじめが甘い声でそれを制した。
 彼がわたしの耳たぶにしゃぶりつき、舌を捻じ込ませる。
 中指が蜜をすくい、それを蕾に塗りつける。
 くぐもった声が零れ、腰のあたりから背中にかけてゾクゾクとした快楽が駆け上っていく。
 鏡に映る自分の目が濡れているように見えた。

「可愛いよ、れみ……ほんとうに可愛い。こうしていると、まるでバイト先のあの部屋にいて自分たちの行為を覗き見ているみたいだね……」

 自分の恍惚とした表情を見て、彼の言う通りだと思った。
 そしてその瞬間、再び大きな羞恥心に身が焼かれそうになった。恥ずかしいという気持ちと、快楽が焔になって身体の中を駆け巡る。

 ショーツに隠れて見えてはいないが、きっとそこは大洪水。
 羞恥心から唇を噛み、耐えようとしても抗えない。
 すぐに結んだ唇はぽろんとほどかれ、甘い声が零れ落ちてしまう。

 鏡に映る自分は、いつもわたしがそこに見ている自分とはまったく異なる。
 腰をくねらせ、快楽を貪る女の姿。
 肌の下に流れる血液が、逆流してしまったかのような大きなざわめきを感じた。
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