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恋はいつでも平行線【完結】
第5章 *五*
 臣哉はわたしの太股に手をかけると、少し乱暴に開き、腰をくいくいと動かして、先ほどまで指が入っていた場所にナニをあてがった。
 柔らかくて丸いけれど、芯のあるナニか。
 探るように粘膜を先で擦っていたけれど、ぐいっと押し込まれたのが分かった。

「やっ!」
「先っぽ、入ったぞ」
「やだ! 抜いてよ!」
「ここまできて抜けなんて、鬼畜過ぎ」

 とここで、大変なことに気がついた。
 入れられる前に暴発したとき、わたし、思いっきり臣哉が出した液体、股の間にぶっかけられた!
 ということは。

「え、あんた、もしかしなくても、なんもつけてない?」
「つけるわけないだろ」

 いやそこ、つけるのがマナーじゃない?

「なんで持ってないのよ!」
「持ってるけど?」
「なら、着けなさいよ!」
「着けたら、おまえが欲しがってる混合液ができないだろ」
「……は?」

 わたしがいつ、そんなものを欲したっ!
 それに祖母から聞いたのは、神田家の女子の体液であって、そんなものがいいなんて、聞いてない!

「オレをむっちゃ煽るし、生でやったら子どもができるのにそのリスクを負わせるし、おまえ、ほんとにろくでもない女だな!」
「な、なに人のせいにしてるわけっ? 要らないから、ほんっと、要らないお世話だから! 早く抜きなさいよ!」

 抜けって言ったのに、臣哉は腰を進めてナカにさらに押し入ってくる。
 しかも。

「っく! 痛い! 痛いってば!」
「初めては痛いだろうな」
「やだやだ! あんたとなんて、嫌よ!」

 なんで臣哉と、しかも生でだなんて!

 彼氏を作って、その人と結婚! と思っていたけれど、その相手は臣哉以外のだれかのはずだった。

「ううっ、やだ……」

 わたしのナカはだれも受け入れたことがないため、とても狭い。
 それなのに、よりによってその初めてが臣哉とは。
 ここでナカが乾いてくれたら、これ以上は入り込むことはなかったと思うのだけど、残念ながらそんなことはなく、身体は臣哉の訪れを悦んでいるようだった。
 ぬるぬると奥から沸き出し、臣哉を奥まで導いた。
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