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プールサイドの恋人
第8章 連鎖
「佐伯コーチ、至急事務所へお願い致します。」

館内放送が流れる。

「俺らも帰ろうか。夢が実現してよかったわ(笑)」

「陽菜ちゃん!ありがとう」

瀬川と吉木も部屋を後にする。

「ヤバっ…じゃ俺、行くわ!陽菜ちゃんサンキュー!

約束通り諦めるわ。ま、始めから好きな奴いたもんな」


「え?」

「餞別にはならないけど」

男たち散らばり帰っていく。

佐伯も出て行く。

取り残されたのは私と馨君。

「俺はここでエッチしたくない。」

「わかってるわよ。」

わかってるわよ。

こんな淫乱で複数の男に攻められよがる女なんて

要らないわよね?

わかってるけど

内心ショックだったけど仕方ない。


「…じゃあ帰るね。」

「これ来てよ。」

陽菜の為に馨は自分のジャージを貸した。

「ありがとう。ジャージまた洗ったら返すから。

それじゃ、」
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