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セックスレス・快感と安息を求めて-
第4章 閑話・小さい男
20才を超えてもお酒は好き…
でも、オヤジと暮らしている街は小さな街で、居酒屋やスナック全てを合わせても20件程。
その中でオヤジがまぁまぁお気に入りのスナックがある、勿論私1人でも行く。
『スナック・ジョイフル』
駅近くにある少々建物の古いスナック、でもこの街の飲み屋にしては、スペースは広い方。
良く近くの会社の宴会にも使われている‥らしい。
私は1人カウンター
店の女の子で気の合うのが居たから、カウンターの方が居心地が良い。
その日も1人で飲みに来ていた。
何時も通りに店の子と話して、コスメ関係の話で盛り上がっていた所に、隣に別のお客さんが……
(………見た事無い人……)
港町だから、船員さんがフラッと来る事も偶にはある。
でも、船員さんという雰囲気でも無い。
そして、店の子の対応からして‥新規のお客さんらしいのが分かる。
中肉中背、歳は30後半から40代くらい?
「・・1人なの?」
「え‥はい、そうですよ」
「珍しいね、若い子の1人飲みは…」
「1人の方が気楽なんで…」
酒の席なんてこんなもの、男も簡単に話掛けて来る。
この男の人は『ヤスさん』と名乗った、本名か嘘かなんて知らない、どうせ今日1日限りのタイプだと思う、今まで見た事が無い人だから。
「・・鞠ちゃんそれで寂しくない??」
「どうしてですか?」
「普通彼氏とかと一緒に来るじゃない」
「それは‥まあ………」
此処には1人の時も、オヤジと2人の時もある、今日が偶々1人だっただけ。
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