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セックスレス・快感と安息を求めて-
第9章 旦那の幼なじみ・伊藤俊雄
暫く平穏というか何も無い日々が続く……
いよいよ持って、私はオヤジが送迎の運転手をしている工場に正式に働く事になり、しかも完全夜勤。
という事で、自然に飲みに行く回数も、酒を飲む回数すらも減り、真面目な仕事一点張りの生活。
その間に二度程引っ越し、一度目は同じ街だったが、二度目は更に僻地‥市境の山を計画的に削り作られた、密集型の孤立したベットタウン。
とは言っても、そこだけで人口は1万人弱…
中心にはスーパー、回りには少数ながら商業地、こういう場所ならではなのか、コンビニだけがやたら多く感じる。
そんな街の隅に近いアパートに引っ越し、仕事もあったせいか遊ぶという言葉が無い。
精々、佳ちゃんが偶に家に来る程度…
オヤジとは相変わらず何も無く、仕事の苛々もあってか、カッターナイフで自分を切り付け、快感と心の安定を得る‥そんな生活が続いていた。
とうとうバランスを崩したのは私の方…
強烈な眩暈・吐き気・呼吸困難、病院でメニエール症と診断され、仕事も出来ない状態になり、泣く泣く6年近く居た工場を辞めた。
症状が改善するまで、家で何も無い生活…
人ごみや店の中に入るだけで具合悪くなり、車に避難。
1年近くそんな生活を続け、仕事を辞めたせいで隠れるように切り付けていたのが、今じゃ両腕に無数に分かる程の傷痕。
そんな私を見かねてか、いや‥今じゃどっちか分からないけど‥オヤジは1人の男の家に私を連れて行った。
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