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セックスレス・快感と安息を求めて-
第9章 旦那の幼なじみ・伊藤俊雄



(・・・此処・・・)



随分前にオヤジと一度だけ来た事がある…
オヤジの幼なじみだとか何とか言ってた。


普通の一軒家、当時の私はこの街の地理が全然分からなく気付かなかったが、実は引っ越し先の直ぐ下の住宅街。


こんなに近いなんて、引っ越しして1年以上知らなかった。



"ピンポーン"



チャイムを鳴らすと……



「開いてるから勝手に入って来いや!」


何やら中から人の声…
オヤジも気楽に入って行くし‥仕方ないと私もオヤジにくっ付いて中へ……



「おう秀、久しぶりだな」

「そっちが出稼ぎで居なかったんだろ」


居間でドンと構える男の人…


一応知ってる‥名前は伊藤俊雄、オヤジの子供の頃に住んでいた場所と同じ所に住んでいたらしく、見た目はオヤジより遥かに年上に見えるが、実は3つ年下。


目つき悪く、如何にも危ない系の人に見えるが、普通の配管工だったりする。



「奥さんは?」

「相変わらず東京に単身赴任だ」


この家庭‥奥さんの方が単身赴任で、子供も成人して家を出、伊藤さん1人で暮らしているらしい。



「せっかく来たんだから飲むよな?」

「俺は飲まん、相手なら鞠がするだろ」


んな自分勝手な…
酒の相手に私を連れて来た訳!?



「まぁ良いか…
元々大して飲まんしな、鞠ちゃん飲めるのか?」

「一応ビールくらいなら……」


6年、酒とあまり縁が無い生活をしていたので、今飲めるのかどうか??


とりあえずと、伊藤さんは私にビールを出してくれた。



「「「乾杯ー!」」」



って、オヤジ毎度ながらジュースで参加かいっ!



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