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セックスレス・快感と安息を求めて-
第9章 旦那の幼なじみ・伊藤俊雄



そしてママの攻撃に負け、カラオケを歌う伊藤さん…
これが顔に似合わず甘い声で上手い!


絶対に本人には言えないけど……


こんな調子で数時間、でも伊藤さんは夜遅くまでは居ない、だいたい22時くらいでお開きが通常パターン。


私的には夜更かし上等だから、少し物足りないが文句を言える立場でも無いし…


何時もは、タクシーで家まで送って貰って終わり‥なのに、この日に限って違った。


土曜の夜という事もあり、伊藤さんの家で飲み直しという事に……



「まだ冷蔵庫にビールあるぞ、勝手に持って来い」

「はいはい……」


人様ん家の冷蔵庫を、勝手に開けるのも気が引けるが、こう言ったら引かないのが伊藤さん。


私はいそいそと冷蔵庫からビールを出して独酌モード。


冬だったのでストーブが点いていて、伊藤さんの反対側に座るとストーブの目の前。


暑いからと、服の上に着ていた薄いカーデガンを抜いたのが悪かった。



「・・・鞠、その傷なんだ?」

「えっ??」


慌てて袖口を見たら、少し捲れてる‥脱いだ時に袖口が上がってしまった‥らしい。



「これは・・・」

「秀か?」

「違う……」

「じゃ自分でか?」

「・・うん・・」


こんな時にバレるなんて、私の馬鹿…
言い逃れ出来ないじゃない。



「なんでこんな事をしてる?」

「・・・・・」

「鞠!」


うっ、目が本気だ…
こういう時の伊藤さんに逆らったら不味い。



「・・ストレス解消の為・・」

「ストレス??」

「もう10年以上オヤジと何にも無いんだ私…
あったのは付き合い始めの数ヶ月だけ、後はそういう行為は一切無い……
それと仕事してた頃のストレスが、まだ抜けていないんだろうね」

「・・・・・」


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