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第12章 モテるからには

｢虎子も甘いのが好きなのか｣

『まーなぁ』

俺好き嫌いねぇし。

｢一応多目に作ったから旦那様と食べてね？｣

『…』

秀規にバレずに食えんだろうか…

｢お返事は？｣

『へいへい、わーったよ』

仕方ねぇな。

とびらを開ければ見計らった様に秀規が現れた。

『ん？』

｢くぅ…！もー走るの速すぎて見失ったじゃん！｣

『いやぁ、今日風気持ちよくてさ。』

ついつい。

｢んもう本当貴女って風の子ねっ｣