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難問 -兄妹の領域境界-
第15章 音楽の鑑賞と実技
コンコン
「お兄ちゃんいる?」
「あぁ」
兄の部屋のドアが開く。
「どうした?」
「連弾の曲の候補のことで相談したくて」
「ん、入って」
普段あまり入らない兄の部屋に緊張しながら入る。
いつ入っても整頓されたシンプルな部屋。
私の部屋と違い、テーブルがないためいつものようにベッドに腰掛ける。
兄は、学習机の椅子に座った。
「で、何選んだ?」
「一応4つピックアップはしてみたんだけど」
選んだ4つを伝える。
「第18変奏、スラヴ舞曲第10番、モルダウ、愛の夢第3番か」
「でね、いろいろ考えてモルダウがいいなって」
「モルダウか、懐かしいな。黒歴史だが」
「うぅ、ダメ?」
「いや、曲はいいしかまわない」
「やった!」
合唱コンクールの件があったから、断られるかもしれないと思っていた。
第一関門突破だ。
そして、もう一つお願いしなければいけないことがある。
「お兄ちゃんいる?」
「あぁ」
兄の部屋のドアが開く。
「どうした?」
「連弾の曲の候補のことで相談したくて」
「ん、入って」
普段あまり入らない兄の部屋に緊張しながら入る。
いつ入っても整頓されたシンプルな部屋。
私の部屋と違い、テーブルがないためいつものようにベッドに腰掛ける。
兄は、学習机の椅子に座った。
「で、何選んだ?」
「一応4つピックアップはしてみたんだけど」
選んだ4つを伝える。
「第18変奏、スラヴ舞曲第10番、モルダウ、愛の夢第3番か」
「でね、いろいろ考えてモルダウがいいなって」
「モルダウか、懐かしいな。黒歴史だが」
「うぅ、ダメ?」
「いや、曲はいいしかまわない」
「やった!」
合唱コンクールの件があったから、断られるかもしれないと思っていた。
第一関門突破だ。
そして、もう一つお願いしなければいけないことがある。