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難問 -兄妹の領域境界-
第16章 炬燵の罠
「そういえば、炬燵を囲うソファーなんていうのもあるみたいだよ」

「マジかよ、こうなったらとことん炬燵グッズ調べるわ」

「炬燵といったら半纏かなぁ」

「クッ、気になってきた。未由、俺の部屋からノートPC持ってきて」

「えー、自分で持ってくればいいのに」

「炬燵から出たくねぇ」

「それは私もだよ」

あ、いいこと思いついた。

「ねね、お兄ちゃん私にノートPC買って」

「は?」

「そうすれば炬燵からでなくてすむよ」

「んな金ねぇよ、親にねだれ」

「じゃぁ、援護射撃よろしくね」

私は兄の顎先におねだりのキスをする。
しょうがないなぁという表情をしながらまた繰り返しキスをする。

一度入ったら出られない。
それは炬燵の魔力かそれとも別のものか。

この日は結局だらだらと1日を過ごしてしまった。


Fin
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