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難問 -兄妹の領域境界-
第16章 炬燵の罠
雪が降り始める前からここで寝てたのか。
もしかして連れ出そうとしてくれてた・・・?

「見事な牡丹雪。今日は一日降る予定みたいだから積もるよきっと」

「炬燵で丸くなってろってことか」

そっと抱き寄せられる。

「買ってから毎日丸まってるじゃない」

「炬燵が悪い」

それはわかる。
いったん足を踏み入れたが最後、なかなか抜け出すことができない。

炬燵の中の足を絡めあう。脇にあったひざ掛けを炬燵に入り切っていない私の肩にかけてくれる。

「明日は買物行くぞ」

「お兄ちゃんから買い物なんて珍しいね、何かほしいものでもあるの?」

「長座布団」

「炬燵生活満喫する気満々だね・・・」

「にしても、なんでこのサイズの炬燵にした?」

買ったこたつは、個人の部屋に置くには大きい長方形タイプのもの。
ゆくゆく、受験勉強の時に教えてもらいやすいようにもともとあった正方形のテーブルからこの大きさにした。
それがまさか、兄の居心地の良さに繋がり炬燵に居つくようになるとは。

「勉強教えてもらうとき広いから」

「本人に許可とってからにしろよ」

「お兄ちゃん、受験勉強見て下さい、おねがいします」

「ドウシヨウカナ」

「だめならいいよ、今すぐ炬燵から出てって」

「クソッ、炬燵を物質は卑怯だ」

「交渉成立ね」

「いや、炬燵だけじゃ足りないな。後でゆっくり残りのご褒美をもらう」

再び唇が塞がれ、こたつの中の兄の手が私の服の裾から潜り込み直接肌を指が這う。
思わず声が出そうになって口が開くのを見計らって、舌が差し入れられ口腔内を舐めまわす。

「ふぁ・・・」

絡み合った舌が名残惜しそうに糸を引いて離れる。
直接触れられ、背中を撫でられるのが気持ちいい。

「明日は5日か、もう病院やってるか」

「ん」

暫しの無言。両腕で抱き寄せられ胸元に頭を寄せ包まれる安心感。
兄の手に触れると、指が絡められ握られる。
視界に入る艶めかしい鎖骨の下の紅い花びらを確認し、目を閉じる。

「私は明日何買おうかなぁ」

「炬燵の足のばすやつ買わねぇ?寝返り打つときキツイ」

完全に炬燵にハマったらしい。

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