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難問 -兄妹の領域境界-
第18章 2次関数のグラフ
「ひゃぁっ」
なれない雪で足が滑り転びそうになる。
とっさにそばの腕にしがみつき事なきを得る。
両脇に手を差し入れられ、立たせられる。
「足元を見ろ」
「うぅ・・・」
兄に怒られた。
今日は、昨日の雪が嘘のようにやみ空は雲一つなく青空が広がっている。
私は今日兄と買い物に来ている、ハズ。
「未由」
差し出された手を握るとそのまま兄のコートのポケットに繋いだ手が入る。
(なんかデートみたい・・・?)
デートというものをしたことがないので、これがデートというものに当たるのかわからないけれど何か今までと違う。
今まで誰もいないところで唇を重ねたり指を絡めたりしたことはあったが、兄は普段未由と積極的にかかわろうとはしてこなかった。
めったに二人で出かけることもなく、人前で手をつないだのは小学生以来だ。
「昼何にする?」
上から声が降ってきて反射的に見上げる。
トクリと胸が鳴る。明るい空の元そばで見る兄の顔が綺麗でときめいてしまうと同時に、知らない人の様で少し・・・怖い。
二人で会話することなんて当たり前のことを緊張が邪魔をする。
「お昼・・・そか、そんな時間だね」
午前中、病院に寄っていたためここについたのはついさっきだ。
ふと、昔家族でよく行ったファミレスの看板が目に入る。
「あ、あそこがいいな」
そのファミレスの看板を指さす。
「あー懐かしいな、久々に見た」
「うん、久しぶりに食べたくなった!」
「行くか」
私たちは階段を下り、そのファミレスへと向かった。
なれない雪で足が滑り転びそうになる。
とっさにそばの腕にしがみつき事なきを得る。
両脇に手を差し入れられ、立たせられる。
「足元を見ろ」
「うぅ・・・」
兄に怒られた。
今日は、昨日の雪が嘘のようにやみ空は雲一つなく青空が広がっている。
私は今日兄と買い物に来ている、ハズ。
「未由」
差し出された手を握るとそのまま兄のコートのポケットに繋いだ手が入る。
(なんかデートみたい・・・?)
デートというものをしたことがないので、これがデートというものに当たるのかわからないけれど何か今までと違う。
今まで誰もいないところで唇を重ねたり指を絡めたりしたことはあったが、兄は普段未由と積極的にかかわろうとはしてこなかった。
めったに二人で出かけることもなく、人前で手をつないだのは小学生以来だ。
「昼何にする?」
上から声が降ってきて反射的に見上げる。
トクリと胸が鳴る。明るい空の元そばで見る兄の顔が綺麗でときめいてしまうと同時に、知らない人の様で少し・・・怖い。
二人で会話することなんて当たり前のことを緊張が邪魔をする。
「お昼・・・そか、そんな時間だね」
午前中、病院に寄っていたためここについたのはついさっきだ。
ふと、昔家族でよく行ったファミレスの看板が目に入る。
「あ、あそこがいいな」
そのファミレスの看板を指さす。
「あー懐かしいな、久々に見た」
「うん、久しぶりに食べたくなった!」
「行くか」
私たちは階段を下り、そのファミレスへと向かった。