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難問 -兄妹の領域境界-
第18章 2次関数のグラフ
「カレーソースにチーズと目玉焼きのトッピングで!」
「それもう一つ」
ウェイトレスが注文を繰り返えし、バックヤードへ戻っていく。
「未由はいつもその組み合わせだな」
そう、私はいつもこのファミレスに来たときは同じものを頼んでいた。
「お兄ちゃんだって同じじゃない」
「まぁな」
兄も昔と同じ、いつも二人でこのトッピングのハンバーグを頼んでいた。
久々に食べるハンバーグに心を躍が躍る。
「ここでよかったのか?」
「え?なんで」
なぜかそう問いかける兄の瞳に悲しさが潜んでいるように感じる。
同時に私の胸に不安がよぎる。
どうしてそんな事を聞くのだろう。私何か間違えた・・・?
「いや、未由がいいならいい」
不安が私の心を侵食していく。
いや、きっと私の気のせい。大した意味なんてないはず。
いつも通り、普通にすれば大丈夫。
「いいに決まってるじゃない!早くこないかなぁ」
厨房のほうをちらちらのぞき込むしぐさをした私を、今度は確実に切ない表情を浮かべ兄が見ていたのを私は気づかなかった。
私の「演技」は兄に通用しない。そんなことも忘れるくらい私は不安で動揺していたのだ。
「それもう一つ」
ウェイトレスが注文を繰り返えし、バックヤードへ戻っていく。
「未由はいつもその組み合わせだな」
そう、私はいつもこのファミレスに来たときは同じものを頼んでいた。
「お兄ちゃんだって同じじゃない」
「まぁな」
兄も昔と同じ、いつも二人でこのトッピングのハンバーグを頼んでいた。
久々に食べるハンバーグに心を躍が躍る。
「ここでよかったのか?」
「え?なんで」
なぜかそう問いかける兄の瞳に悲しさが潜んでいるように感じる。
同時に私の胸に不安がよぎる。
どうしてそんな事を聞くのだろう。私何か間違えた・・・?
「いや、未由がいいならいい」
不安が私の心を侵食していく。
いや、きっと私の気のせい。大した意味なんてないはず。
いつも通り、普通にすれば大丈夫。
「いいに決まってるじゃない!早くこないかなぁ」
厨房のほうをちらちらのぞき込むしぐさをした私を、今度は確実に切ない表情を浮かべ兄が見ていたのを私は気づかなかった。
私の「演技」は兄に通用しない。そんなことも忘れるくらい私は不安で動揺していたのだ。