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難問 -兄妹の領域境界-
第21章 命題の逆
(え、マジカヨ・・・)
遠目でもわかるその姿。
体育館裏の奥のほうに座り込んでるのは・・・妹ちゃん。
いや、佑人の妹の未由ちゃんだ。
想定外の事態に、動揺してしまう。
高校2年までは、未由ちゃんが入学してくるまでは佑人がひどいシスコンくらいにしか思っていなかった。
しかし、未由ちゃんが入学して同じ場を共有することが増えそんな生易しいものではないものではないことを感じることが多々あった。
(あれは明らかに未由ちゃんの周りの男への嫉妬、いや独占欲だよな)
まるで彼女に対してのそれだ。
いくらシスコンとはいえ、可能な限り未由ちゃんを一人にさせない。
昼休みも、一緒に屋上で昼食をとることを強要していた。
よく俺や、奈月も一緒に食べてはいるが。
俺を含め、周りの男子生徒への牽制もあからさまだ。
どう見ても「俺のものだ」と言っているようにしか見えない。
自分で意識してやっているのか、無意識なのか。
未由ちゃんは特にそれを嫌がりもせず、笑って流している。
佑人は心の中がダダ漏れなのに対して、未由ちゃんは隙を見せない。
さすがにこれだけそばにいれば、佑人が妹以上に想っていることがわかってしまう。
本人が気づいているかどうかは別だが。
でも未由ちゃんの方は?
その前に、お前ら兄妹だよな。
兄が妹を好きになるなんてあってはいけないんだよ。
そんな事俺は認めない。
そんなことを考えながら、未由ちゃんの方へ向かう。
遠目でもわかるその姿。
体育館裏の奥のほうに座り込んでるのは・・・妹ちゃん。
いや、佑人の妹の未由ちゃんだ。
想定外の事態に、動揺してしまう。
高校2年までは、未由ちゃんが入学してくるまでは佑人がひどいシスコンくらいにしか思っていなかった。
しかし、未由ちゃんが入学して同じ場を共有することが増えそんな生易しいものではないものではないことを感じることが多々あった。
(あれは明らかに未由ちゃんの周りの男への嫉妬、いや独占欲だよな)
まるで彼女に対してのそれだ。
いくらシスコンとはいえ、可能な限り未由ちゃんを一人にさせない。
昼休みも、一緒に屋上で昼食をとることを強要していた。
よく俺や、奈月も一緒に食べてはいるが。
俺を含め、周りの男子生徒への牽制もあからさまだ。
どう見ても「俺のものだ」と言っているようにしか見えない。
自分で意識してやっているのか、無意識なのか。
未由ちゃんは特にそれを嫌がりもせず、笑って流している。
佑人は心の中がダダ漏れなのに対して、未由ちゃんは隙を見せない。
さすがにこれだけそばにいれば、佑人が妹以上に想っていることがわかってしまう。
本人が気づいているかどうかは別だが。
でも未由ちゃんの方は?
その前に、お前ら兄妹だよな。
兄が妹を好きになるなんてあってはいけないんだよ。
そんな事俺は認めない。
そんなことを考えながら、未由ちゃんの方へ向かう。