この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
難問 -兄妹の領域境界-
第21章 命題の逆
「坂井先輩!」
「えっ」
後ろから呼び止められる。その声に視界に居る未由もハッとこっちを向く。
振り返ると、知らない女子生徒。
(誰だこの子・・・)
「すいません、突然呼び出してしまって・・・」
あぁ、なるほど。手紙の主はこの子か。
少し考えればわかるだろ、未由ちゃんなら下駄箱に手紙なんて入れなくても普通に声をかけてくるだろうし、差出人を伏せる必要もない。
ということは、また告白か。
奥は行き止まりのため、去るに去れない未由ちゃんを気の毒だな。
「いや、大丈夫だよどうしたの?」
「突然すいません、わ・・・私坂井先輩が好きです!付き合ってもらえませんか?」
この子の名前がわからない上に、顔にも記憶がない自分が申し訳ない。
相手が名乗らないということは、何回かしゃべってはいるんだろうか。
「せっかく伝えてくれたのにごめんね。他に好きな人がいるんだ」
「えっ、この学校の人ですか?」
「うん、相手は絶対に気持ちにこたえてくれないと思うけど諦められないんだ。このことは内緒だよ?」
「それって・・・噂の・・・」
(噂・・・?)
「あ、ありがとうございました!失礼します!」
走って、戻って行ってしまった。
結局誰だったんだろう・・・まぁ、なんか納得してたしいいか。
「えっ」
後ろから呼び止められる。その声に視界に居る未由もハッとこっちを向く。
振り返ると、知らない女子生徒。
(誰だこの子・・・)
「すいません、突然呼び出してしまって・・・」
あぁ、なるほど。手紙の主はこの子か。
少し考えればわかるだろ、未由ちゃんなら下駄箱に手紙なんて入れなくても普通に声をかけてくるだろうし、差出人を伏せる必要もない。
ということは、また告白か。
奥は行き止まりのため、去るに去れない未由ちゃんを気の毒だな。
「いや、大丈夫だよどうしたの?」
「突然すいません、わ・・・私坂井先輩が好きです!付き合ってもらえませんか?」
この子の名前がわからない上に、顔にも記憶がない自分が申し訳ない。
相手が名乗らないということは、何回かしゃべってはいるんだろうか。
「せっかく伝えてくれたのにごめんね。他に好きな人がいるんだ」
「えっ、この学校の人ですか?」
「うん、相手は絶対に気持ちにこたえてくれないと思うけど諦められないんだ。このことは内緒だよ?」
「それって・・・噂の・・・」
(噂・・・?)
「あ、ありがとうございました!失礼します!」
走って、戻って行ってしまった。
結局誰だったんだろう・・・まぁ、なんか納得してたしいいか。