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第22章 比率の問題

「やっと来た！」

部屋に戻り、学校のサブバックから取り出したのは袋に入った衣装。

スカートは白地にボックスプリーツ型で、プリーツ内部は生地が赤いためプリーツの間から見える赤いラインがデザインにアクセントを与えている。

上着は赤と白を基調としたダブルボタンの立襟。
上部の襟が折り返されて白地に裏地の赤が三角形に折り返されている。
襟と見ごろの側部と、袖の下半分が赤地。
襟と側部は色の切り替え部分の赤色側に金の縁取りがされ、腕は斜めのラインで色が切り替わっており、切り替え部分に金色のデザイン刺繍が施されている。
肩の部分にはエポーレットが施され、金糸レ二ヤードが付属している。
足は白の編み上げブーツ。

１０月にある体育祭で、吹奏楽部はマーチングバンドを披露する。
未由が通っている学校のマーチングバンドは全国大会まで行くこともあるせいか、ユニフォームがかわいいということで有名だ。

その衣装が今日の部活の時に配布された。
ずっとこの衣装にあこがれていたため、受け取った時の感動はひとしおだ。

早速衣装を試着するために、袋から出し着替える。

すべて身に着け、全身鏡に自分を映す。

（やばい、やっぱり素敵すぎる）

細身の体のため、衣装のシルエットがきれいに出ている。
うんサイズもちょうどいいかな。