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難問 -兄妹の領域境界-
第23章 不等価交換
「楽しみにしているよ。で大学のピアノ室を使いたいんだろう?」

「ご迷惑でなければ、口添えいただけると」

「愛弟子に頼まれては断れんな、ただし交換条件がある」

そこには、悪だくみをしている表情。一体何をさせられるのやら。

「聞くのが怖いですね、何を企んでるんですか?」

「企むとは人聞きの悪い、君にもメリットがある話だと思うんだが」

「どんな条件ですか?」

「知り合いのレストランの演奏家が近々産休に入るようでね、一時期代わりに弾いてほしいんだよ」

「むしろ俺でいいんですか?やりたい人なんてたくさんいると思いますが」

音楽科の生徒など特に、のどから手が出るほど望んでるのではないのだろうか。

「条件に一致する演奏家がなかなかいなくてね」

「条件?」

「今の演奏家が産休の間のみで了承でき、人前で弾ける腕前を持った、夜レストランで出来る男性ってとこだな」

つまり、職として一時的なものかつ頻繁かつ確実に夜時間が取れるとなるとプロや社会人には依頼しづらい。
おのずと対象は学生になってくるのか。

「なるほど、音楽科は女性のほうが多いですしね」

「レストランとはいえ、酒を提供する場で未成年の女性を紹介するわけにはいかんのだよ」

俺にとって、デメリットはない。

「交換条件が良すぎて怖いですね」

「君みたいないい男を紹介できれば、僕としても相手に恩を売れるのだよ」

「特に俺はその条件で問題ないですよ、むしろ話がうますぎて裏がありそうですが」

「裏なぞないさ、では交渉成立かね。双方に話を通しておこう」

「よろしくお願いします」

まぁ、十年以上信頼してきた恩師がおかしなことをさせるわけがない。
むしろ、良かれと思いあえて交換条件として紹介してくれているのだろう。
本当にこの人には頭が上がらない。

「さて、レッスンでも始めるかね」

「よろしくお願いします」
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