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第9章 旅人算の4つの出題パターン

「茉莉香は普段二人が不幸に、辛そうにしているように見える？」

「それはないわ。普段も、この旅行も私もみんなも楽しんでる。幸せを感じてる」

「うん、僕も同じ意見だ。茉莉香、まだ何が本当か分からないのだから焦らず信じよう」

「ありがとう圭人、あなたがいてくれてよかったわ」

やっと不安が取り除かれた茉莉香を見て安堵する。
二人とも、僕の茉莉香をあまり不安にさせないでくれよ？
とはいえ、なかったことにするには難しい出来事。
茉莉香が先に何かを知ってしまう前に、先回りする必要がありそうだ。
とはいえ、今日はせっかくの旅行。

「それじゃぁ、今日は僕のことだけ感じて気持ち良くなって？」

頭をゆっくり撫でた後、軽くキスをして見つめる。
僕の言葉で照れていることを隠しきれていない。いつまでもそんな強情な茉莉香がかわいくて仕方ない。

「・・・そうよね、せっかくの旅行なのだから二人の夜を堪能するわよ」

イニシアチブをとった茉莉香が恥じらいをはらんだ表情から妖艶な表情をしながら僕を煽りだす。

君は絶対的な君臨者。僕は君に生涯忠誠を誓うよ。
君の体や心を傷つける全てのものから、君を守る。

旅の二日目の二人の夜は、外が明るくなり始めるまで熱く甘いものだった。