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難問 -兄妹の領域境界-
第10章 変数の宣言と値の代入
そばにある未由の手をそっと指を絡めながら握る。

「ねぇ・・・」

「んぁ?」

未由が俺を見ながらゆっくり近づいてくる。

「私、一瞬だけど傷ついたんだよ・・・ユウ?」

妖しげに揺れる未由の瞳にとらわれる。

「くっ・・・」

近づいてきた未由を引き寄せ組み敷く。
驚いてかすかに開いた唇をこじ開け、舌をねじ込む。

「んっ・・・」

墓穴掘ったか・・・。名前を呼ばれることがここまでクるとは・・・。

貪るように唇を奪う。

「ふっ・・・ぁ・・・」

「二人、下にいるよな」

家には両親がいる。欲望のまま求めてしまうわけにはいかない。

「だね」

今日はここまで・・・と最後にキスを残し、腕を未由の頭の下にくぐらせ体をそばに寄せる。

「ユウ・・・」

「ん?」
一瞬体が反応しそうになる。

「もう「お兄ちゃん」って呼んじゃだめなの?」

「二人の時ならいいよ、そう呼ばれるのも嫌いじゃない」

そういって、未由の額に軽くキスをする。

「ふふっ、なんか変な感じ。普通逆だよね?」

「そうだな」


兄という立場で虫よけできていた高校時代までとは違う。
どんどん魅力を増していく未由に焦りすら感じる。

(余裕ねーな、俺)

たとえ名前の呼び方を変えても、対処できないパターンはいくらでもある。

この腕の中の温かい大切なものを失わないためにはどうしたらいいのか。

そんなことを考えていると、耳元から寝息が聞こえる。

起こさないようにそっと抱き上げ、未由の部屋のベッドまで運んだ。



Fin
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